抗腫瘍効果のあるアホエンオイルの効果的で簡単な作り方。
がんの再発予防に良さそうな食品を探していると、ファイトケミカルという言葉が良く出てくる。がんと戦う化学物質(Fight Chemical)かと思っていたら、植物に含まれる化学成分のうち、炭水化物やタンパク質のような栄養成分以外で体に有益な成分のことだった。正しくは、Phytochemicals。Phytoは植物という意味のギリシャ語の接頭辞だそうだ。Phytoの発音がフィトまたはファイトということで、フィトケミカルかファイトケミカルと呼ぶ。某ファイト一発!ドリンクと紛らわしい。
がん予防に効きそうなファイトケミカルのある植物の中で、一番とされているのがニンニク。ドラキュラさえも寄せ付けないのだから、がんも寄せ付けないということか(笑)。
同じニンニクでも黒ニンニクが良いらしいが、いかんせん高い! この先何年も続けるためには、経済性を考えて断念。成分量が少なければ摂取量を増やせば良いので、フツーのニンニクを使うことにした。
ニンニクの細胞の中にはアリインという成分があって、切ったりすりつぶしたりして細胞を壊すとアリシンという抗菌作用のある成分に変化する。このアリシンを油に溶かすとアホエンという、さらに抗腫瘍効果のあるスーパー成分にパワーアップするらしい。なので、ニンニクを食べるだけよりも、このアホエンを多く摂取する方が、がんの再発予防にいいかも。アホエン入りオリーブオイルは何種類か売られていて良さそうだが、滅茶苦茶高い。おまけにどの位アホエンが入っているのか含有量が記載されていないので、どの銘柄が良いかもわからない。含有量もわからないのに高い買い物をするのはリスクが高すぎるので、自分で作れないか作り方を調べてみた。
作り方は非常に簡単で、ニンニクを刻んで油に漬けるーこれだけだった。
おまけに、ひと工夫するとアホエン成分が約3倍に大幅アップする!ということを、地方独立行政法人青森県産業技術センターが実験していた。
実験結果では、ニンニクを刻んで2~4時間放置すると約3倍、6時間放置で5倍になる。その後にオイルに漬け込むのだが、室温だと3日間以上、55℃だと3時間(3時間以上では逆に減少するので注意)放置が良いとのこと。
6時間も放置してからの作業というのは、休日にしか出来ないし、一日潰れてしまうので5倍増量は魅力的だが、3倍増量でガマンすることにした。摂取量を倍にすれば良いだけだし。なので、
ニンニクを刻んで2時間放置、その後オリーブオイル(他のオイルでも可)に浸して4日目から使う。
アホエンが増えるまで3日程、家康の気分でのんびり待つことになるが、これなら簡単に出来る。3日も待てない!すぐにアホエンを摂りたい!って秀吉的急ぎの時は、55℃のオリーブオイルに3時間つける時短コースにすれば良い。55℃の湯煎で3時間は大変なので、保温水筒を使って簡単に作る。
アホエンオイルの作り方はいろいろネットに出ているが、せっかくのアホエンが減少するような作り方が多く載っているので注意した方が良い。特に80℃のオイルに漬けるとアホエンが減少するので55℃以上は避けた方が良い。貴重な実験をしてくれた青森県産業技術センターに感謝感謝です。
アホエンは80℃以上で分解されるので、摂取する時は加熱調理には使わず、ドレッシングのようにかけて使うのがおススメである。
用意するもの
ニンニク 1~2片(10gでアホエンが約3mg生成されるので、もっと多くても良いかも。) | |
オリーブオイル20g(他のオイルでも可。分量は好みで。但し、1~2週間で使い切れる量。) | |
小さなガラス容器 | |
時短コースの場合は、保温水筒、お湯を追加する。 |
工程
- 手を洗う
- ニンニクを1~2片みじん切りにする。
- 容器に入れて常温で2時間放置
- 家康(待つ)コース:オリーブオイルを入れて、常温で3日間放置
秀吉(時短)コース:55℃のお湯を入れた保温水筒に容器ごと入れて、3時間放置 - 完成
備考
オリーブオイルは光で変質しやすい(黄色くなる)ので着色容器が望ましいけど、1~2週間で使い切るのであれば、明るい窓際に置かない限り透明容器でもOK。小瓶のオリーブオイルを買って、その空き瓶を使うのも良いかも。 | |
オリーブオイルはアホエンを抽出する溶媒の役割なので、量は1~2週間で使い切る量であれば何gでも良い。 |
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